高齢者ドライバー問題

こんにちは。

本日は午前中、福岡市の近隣にある市へ行ってきました。

 

田植えが済んだばかりの苗が並ぶ田んぼには水が張られていて、通りかかった道の横には写真のような用水路、そしてその中を豊かな水が流れているような町でした。

ただ、私が伺った場所がやや交通の便が不便な場所だったため、実は往きも帰りもタクシーを利用したのですが、帰りのタクシーを呼んだところ、なんと往きと同じ運転手さんが迎えに来てくださいました(笑)

今日のブログのタイトルはそこで出た話です。

 

この町にも、例外なく「車が無いと移動が不便な地域」があって、70過ぎたおじいちゃんが「早よう免許やら返納したいと思っとってもさ、車が無いと病院にも行けんちゃもんね」とぼやいていたとのこと。

このご時世、高齢者ドライバーがこれだけ問題視されていて「返納したほうがいい」「危ないけん」と言われても、現実問題そうはいかない、ということですね。

 

タクシー運転手という仕事柄、町で起きた事故のことはよく耳に入るそうで「この前は停めてある車にぶつかったのにパニックになったおじいちゃんがずーっとアクセルを踏んでたらしくて。ずっと後輪が回ってたとかね。道で切り返そうとして田圃にはまったとかね」と苦笑いしながら「危なくなる前に自分も決めんとねえ・・・」と話してくれました。

運転手さん自身ももう70歳間近になってきているし、体力的にも運転といった技術的にも考えたら返納したいと思っているそうです。

 

年齢制限をつける、認知症や反射神経等の検査をする、自動制御可能な車を推奨するなど、施策としては色々あがってきていますが、地域の・ひとつの家族の・一人一人の高齢者ドライバーの抱える事情と行政がかみ合っていないと、解消・解決にはまだまだ時間がかかる問題であり、身近な問題だと、改めて思いました。

 

ただ、運転手さんが最後に「このへんもだいぶ人口の増えてからね。注目されとるごたってから、住宅も建ちよるとですよ。そげんなったら少しは交通の便も良うなるやろうけん、返納してもよかごとならんかなーって思ってね」と今後に希望の持てる話もしてくれました。

 

車がなくても病院や買い物に不便がないなら、高齢者だけではなく、妊婦や肢体不自由の人にも移動しやすい環境になります。

これからのこの町の変容に期待、ですね(*´▽`*)


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